昭和新山は生きている。
洞爺湖の近くに有珠山が有る。その有珠山が噴火して誕生したのが昭和新山。畑が突然地殻変動で隆起したのだから驚きます。そして未だに隆起している。有珠山は定期的に噴火する。周期がほぼ決まっているのだ。噴火を繰り返すので離れた住民も数多い。しかし噴火は自然の産物と考え、住み続ける人も数多い。噴火すると農作物の被害は莫大だ。最低一年は復旧に時間が掛かる。しかし噴火した灰は畑の肥料にもなる。自然の恵みは一長一短なのである。

有珠山と昭和新山はほぼ並んで存在する。火山は温泉という自然の恵みを与えてくれる。5月を過ぎると次々と草花が芽吹く。自然の恵みは美しいのだ。見上げると昭和新山は日々隆起している。有珠山近くに有る日帰り温泉を私は利用する。町が運営しているので料金は銭湯価格。この温泉は有珠山の恩恵である。しかし日々利用しているとお湯の変化に気付く。お湯の色が日々薄くなってきた。自然との共存共栄。我々人間は恩恵ばかりを受けるのでは無く、そろそろ自然にお返しをする時が来たと考える。